知られざる名作
ゆうきまさみ『でぃす×こみ』(小学館)1巻より ゆうきまさみ先生といえば、言わずと知れた漫画界のレジェンド。『究極超人あ~る』『機動警察パトレイバー』『じゃじゃ馬グルーミン★UP!』など、漫画史に輝く傑作を数多く生み出し続けている、まさに伝説的…
犬上すくね『バターナッツ!』(小学館)1巻より もうすぐ4月。進学や就職に伴い、新しい環境で暮らし始める方も多いのではないでしょうか。本日はそんな「新生活」からスタートする物語をご紹介します。 2014年から2015年にかけて『サンデーGX』で連載され…
アキリ『ストレッチ』(小学館)1巻より 「好きすぎて教えたくない漫画」がたまにあります。あまりにも自分の心を捉えすぎているので、「これは自分だけの宝物」と思っていたいような作品が……。って、もちろん自分以外にも読者はたくさんいるんですけどね。…
石川雅之『週刊石川雅之』(講談社)より 漫画の基本は「短編」だと思います。なぜならどんな長編作品も、だいたい初出時は雑誌に”一話ずつ”載っていくので、短いページ数の中で毎回「面白い」と思わせる技術がなければ「今週面白くなかったな」となり、アン…
本郷地下『明日、シネマかすみ座で』(KADOKAWA)1巻より 突然ですが、「名画座」が好きです。名画座とは、旧作映画を二本立て・三本立てといった形で、安価な値段で上映する映画館のこと。最近はあまり行けていませんが、学生時代にはよく行っていました。 …
『遠田おと短編集 にくをはぐ』(集英社)より 集英社の漫画アプリ「少年ジャンプ+」は、『SPY×FAMILY』や『怪獣8号』といった連載作品が人気を博す一方で、読切漫画の意欲作が多く掲載されているという特徴も持っています。編集長のインタビュー記事↓によ…
工藤マコト『木曜日は君と泣きたい。』(祥伝社)1巻より 工藤 マコト先生といえば、現在ヤングガンガンで『不器用な先輩。』、ガンダムエースで『HG(ハイグレード)に恋するふたり』を同時連載中の人気漫画家さんです。思わずため息が出るほど美しい絵が魅…
眉月じゅん『さよならデイジー』(集英社)より 獲ってしまったのです。『九龍ジェネリックロマンス』が、このマンガがすごい!の3位を。『九龍ジェネリックロマンス』は大好きな作品で、YJに第1話が掲載された時から読んでいるので、近日中にこのブログで紹…
月子『最果てにサーカス』(小学館)1巻より 小林 秀雄(1902-1983)といえば、『私小説論』『考へるヒント』などの著作で知られる、日本の文芸評論を確立した人物。そして中原 中也(1907-1937)は、「月夜の浜辺」「汚れつちまつた悲しみに」などの詩で知…
伊藤悠『歌屑 伊藤悠初期短編集』(集英社)より いきなり個人的な話をして申し訳ありませんが、もし筆者が「人生で最も好きな漫画」を3作品選べと言われたら、(悩みに悩むとは思うのですが、)20歳前後の頃に出会った、以下の3作を挙げると思います。 幸村…
安田剛助『私と彼女のお泊まり映画』(新潮社)1巻より 先日、たまたまラジオの語学番組を聴いていて知ったのですが、英語では「親友」を表すのに「best friend」だけでなく「soulmate」という言い方もあるのだとか。直訳すると「心の友」でジャイアンっぽく…
高橋聖一『好奇心は女子高生を殺す』(小学館)1巻より 「好奇心は猫をも殺す」というイギリスのことわざがあります。西洋では“A cat has nine lives.”(猫には命が九個ある)と言われるほど、「猫はしぶとい生き物」だと認識されているそうなのですが、そん…
いづみみなみ『綺麗なおねえさんと呑むお酒は好きですか?』(KADOKAWA)1巻より 本日ご紹介するのは、抜群に絵がかわいい漫画です(何しろ「あなたのために作ったかわいいコミック誌」こと『月刊コミックキューン』で連載されていた作品ですからね)。そし…
鈴木小波『東京黄昏買い食い部』(KADOKAWA)より 「東京」とひとことで言っても、その中には色々な町があります。電車のひと駅ごとに異なる個性や特色を持った町があって、そんな様々な町が数えきれないほど集まった集合体が「東京」……なのではないかと思い…
戸塚たくす・阿久井真『ゼクレアトル 〜神マンガ戦記〜』(小学館)1巻より メタフィクション。それは、通常であれば作品世界内に登場するはずがない「作者」や「読者」のような存在が登場して作品に影響を与える、などといった虚構性をあえて強調するような…
近藤笑真『あーとかうーしか言えない』(小学館)1巻より たとえば『ニュー・シネマ・パラダイス』などの“映画をテーマにした映画”、『SHIROBAKO』などの”アニメをテーマにしたアニメ”のように、漫画の世界にも”漫画をテーマにした漫画”が数多く存在し、その…
渡辺保裕『球場三食』(講談社)1巻より 新型コロナウイルスの影響で、例年とは全く違うシーズンになった2020年のプロ野球。開幕も遅れ、当初は無観客での開催でもありましたが、途中からは”有観客”の開催が認められ、レギュラーシーズンを全て消化すること…
小西明日翔『二人は底辺』(一迅社)より 2017年から『アフタヌーン』誌で連載され、既に累計90万部を突破、「このマンガがすごい!」や「次にくるマンガ大賞」などにもノミネートされる大人気作となった、小西明日翔先生の『来世は他人がいい』(講談社、4…
シギサワカヤ『ファムファタル』(KADOKAWA)1巻より ファム・ファタル(あるいは「ファム・ファタール」と表記する場合も多いですね)とは”Femme fatale”、フランス語で「運命の女」という意味ですが、往々にして「男を破滅させる魔性の女」というニュアン…
やまむらはじめ『夢のアトサキ』(少年画報社)より 大学生――それは特殊な環境に身を置く時期だと思います。高校生までのように受験勉強に追われるわけではなく、社会人のように仕事で心身をすり減らすわけでもない、多くの人にとっては人生最初で最後のモラ…
増田里穂『スタンドバイミー・ラブレター』(集英社)より 「漫画を読む」という趣味は、なにげにメンタルをえぐられる時も多いものですよね。推しが死んだり、連載が打ち切られたり、逆になかなか連載が再開しなかったり……楽しい時ばかりではありません。 …
季生みなと『透明の君』(小学館)1巻より 「こんなことある!?」といえば、『鬼滅の刃』那田蜘蛛山編の我妻 善逸のセリフとしておなじみですが、本日紹介する漫画も「こんなことある!?」と叫びたくなるような、衝撃の展開が続く作品です。 季生みなと『透明…
稲井カオル『うたかたダイアログ』(白泉社)1巻より 「中学生以下の人には残念なお話ですが 高校生になったからって 部活が超盛り上がったり 俺様男子に迫られたり 超能力が発現したり ロボを操縦したり 世界を救ったり 逆に壊したり そういった青春を送る…
くずしろ『れんあいこわい』(一迅社)1巻より くずしろ先生といえば、『姫のためなら死ねる』『兄の嫁と暮らしています。』『永世乙女の戦い方』『笑顔のたえない職場です。』など、ヒット作を続々と生み出している漫画家さんです。本日は、そのくずしろ先…
コナリミサト『ひとりで飲めるもん!』(芳文社)より あらかじめ注意しておきますが、今日ご紹介する漫画を読むとものすごくお腹が空いて、「てんや」とか「餃子の王将」とか「はなまるうどん」とか、そういうチェーン店に今すぐ行きたくなってしまいます。…