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小学館

【知られざる名作】漫画の新人賞を受賞した女子高生・かおる。しかしその受賞作は、かおるの名前を使って兄が投稿したBL漫画で…!? レジェンド・ゆうきまさみ先生が、『白暮のクロニクル』と並行して不定期連載していた『でぃす×こみ』は、漫画好きほど楽しめる仕掛けを持った”漫画の漫画”の名作です!

ゆうきまさみ『でぃす×こみ』(小学館)1巻より ゆうきまさみ先生といえば、言わずと知れた漫画界のレジェンド。『究極超人あ~る』『機動警察パトレイバー』『じゃじゃ馬グルーミン★UP!』など、漫画史に輝く傑作を数多く生み出し続けている、まさに伝説的…

【週末イッキ読み推奨】ある日突然、男たちの”初恋の思念体”が見える体質になってしまった少年・タロウ。初恋の相手と10年ぶりに再会するものの、待っていたのは意外すぎる事態で……『少年のアビス』の峰浪りょう先生が少年サンデーで連載していた名作『初恋ゾンビ』は安心安全な”光のラブコメ”です!

峰浪りょう『初恋ゾンビ』(小学館)1巻より 毎週毎週震えています。何にって、ヤングジャンプに載っている『少年のアビス』にです。この世の最果てのような田舎町で、逃げ場のない人間関係や家族関係に苦しめられる主人公・令児くんの明日はどっちだ。モテ…

【知られざる名作】大学進学のために福岡から上京したヒロインは、うっかりミスから映画サークルの先輩(男)とルームシェアすることになってしまって…!? 恋愛漫画の名手・犬上すくね先生が優しく描くキャンパスライフ・ラブコメディ『バターナッツ!』の甘酸っぱさがすごい!

犬上すくね『バターナッツ!』(小学館)1巻より もうすぐ4月。進学や就職に伴い、新しい環境で暮らし始める方も多いのではないでしょうか。本日はそんな「新生活」からスタートする物語をご紹介します。 2014年から2015年にかけて『サンデーGX』で連載され…

【知られざる名作】きみが一緒だったから乗り越えられた――。強気なOLの慧子と、ちょっと天然な大学生の蘭。2011年3月から東京でルームシェアを始めた二人の暮らしを、たくさんの笑いと少しの涙を交えて描く、アキリ先生の意欲作『ストレッチ』は、読めば体も心もほぐれていく静かな名作です

アキリ『ストレッチ』(小学館)1巻より 「好きすぎて教えたくない漫画」がたまにあります。あまりにも自分の心を捉えすぎているので、「これは自分だけの宝物」と思っていたいような作品が……。って、もちろん自分以外にも読者はたくさんいるんですけどね。…

【知られざる名作】学生時代の小林秀雄が、若き天才詩人・中原中也と出会う! 後に日本近代史に名を残す二人の文学者と、魔性の女優・長谷川泰子との”三角関係”を描いた史実に基づく物語『最果てにサーカス』は、文学作品のフレーズがまるでミュージカルのように織り込まれる、詩情豊かな群像劇!

月子『最果てにサーカス』(小学館)1巻より 小林 秀雄(1902-1983)といえば、『私小説論』『考へるヒント』などの著作で知られる、日本の文芸評論を確立した人物。そして中原 中也(1907-1937)は、「月夜の浜辺」「汚れつちまつた悲しみに」などの詩で知…

【知られざる名作】山手線は140円で土星に繋がり、放課後の校舎はゼリー人間が占拠、人工知能が反乱を起こし、テーマパークは地底人が支配する! 女子高生2人組の”すこしふしぎ”な高校生活を描いた、新しくて懐かしい作品『好奇心は女子高生を殺す』はセンス・オブ・ワンダーに溢れてる!

高橋聖一『好奇心は女子高生を殺す』(小学館)1巻より 「好奇心は猫をも殺す」というイギリスのことわざがあります。西洋では“A cat has nine lives.”(猫には命が九個ある)と言われるほど、「猫はしぶとい生き物」だと認識されているそうなのですが、そん…

【知られざる名作】「面白い漫画」ってどんな漫画? 「ヒーローの必須条件」って何だろう? 自分が「漫画の登場人物」だと自覚させられた主人公が、強大な悪と戦いながら打ち切り回避を目指す、『裏サンデー』黎明期の未完の傑作『ゼクレアトル 〜神マンガ戦記〜』は読み応え抜群の”メタ漫画”!

戸塚たくす・阿久井真『ゼクレアトル 〜神マンガ戦記〜』(小学館)1巻より メタフィクション。それは、通常であれば作品世界内に登場するはずがない「作者」や「読者」のような存在が登場して作品に影響を与える、などといった虚構性をあえて強調するような…

【知られざる名作】成年漫画誌の編集部に突然現れた、「あー」や「うー」しか喋らない謎の新人作家。彼女が持ち込んだ原稿を読んだ編集者は才能を見出し、二人は同棲しながら二人三脚で作品制作を始める――漫画愛が全編に溢れる『あーとかうーしか言えない』は全ての漫画好きに読んで欲しい名作!

近藤笑真『あーとかうーしか言えない』(小学館)1巻より たとえば『ニュー・シネマ・パラダイス』などの“映画をテーマにした映画”、『SHIROBAKO』などの”アニメをテーマにしたアニメ”のように、漫画の世界にも”漫画をテーマにした漫画”が数多く存在し、その…

【週末イッキ読み推奨】母親が再婚したため、新しい父の連れ子と同居することになった司。その義姉・ましろはとても美人で、親切で、そして……異常なぐらい綺麗好きだったのです! ラブコメ漫画でありながら掃除のテクニックに超詳しくなれる『汚物は消毒です』は大掃除の前に読んでおきたい一冊!

田口ケンジ『汚物は消毒です』(小学館)1巻より 俄かには信じられないのですが、なんと来週にはもう12月が始まるようです。いや、マジですか…?? もう12月…?? 師走になると、避けては通れない問題が発生します。そう、大掃除です。どうせ掃除をするなら…

【今週のPowerPush】”ある理由”で刀を持つことができず、落ちぶれていく武士。そんな男の元に現れたのは、美しく、謎の多い花嫁。『累 -かさね-』の松浦だるま先生の最新作『太陽と月の鋼』第1巻は魅力と伏線に満ち溢れていて期待大!

松浦だるま『太陽と月の鋼』(小学館)1巻より まず、この表紙の美しさに息を呑みました。2020年10月30日発売、松浦だるま先生の『太陽と月の鋼』(小学館)、第1巻です。 松浦だるま先生といえば、サスペンスと演劇の魅力が融合し、実写映画化もされた名作…

【知られざる名作】毒親からの虐待に苦しむ少年。その魂を救ったのは同級生の少女だった。しかし夏休み明け、彼女の存在はクラスメイト全員の記憶から消えていて――。次々と起こる予想外の展開にページをめくる手が止まらない! 衝撃の純愛ストーリー『透明の君』全4巻、超オススメです!

季生みなと『透明の君』(小学館)1巻より 「こんなことある!?」といえば、『鬼滅の刃』那田蜘蛛山編の我妻 善逸のセリフとしておなじみですが、本日紹介する漫画も「こんなことある!?」と叫びたくなるような、衝撃の展開が続く作品です。 季生みなと『透明…

【今週のPowerPush】魔王を倒し、世界を救った冒険から70年後……不老不死のエルフは、死にゆく仲間を看取り、新たな旅に出る。仲間が育てた、人間の少女を連れて。少年サンデーの次世代を担う意欲作『葬送のフリーレン』は少年漫画の新基軸だ!

山田鐘人・アベツカサ『葬送のフリーレン』(小学館)1巻より 勇者・ヒンメル。戦士・アイゼン。僧侶・ハイター。魔法使い・フリーレン。先日、待望の第1巻が発売された『葬送のフリーレン』(原作・山田鐘人、作画・アベツカサ、小学館)は、この4人組が魔…

【今週のPowerPush】将棋は年齢も性別も関係ないケンカ! 柳本光晴の最新作『龍と苺』の、気性の荒すぎるヒロインから目が離せない

柳本光晴『龍と苺』(小学館)1巻より 生きていれば、どうしても理不尽な出来事に遭遇することがあります。そんな時、どういう行動を取るかに、その人の個性が表れると言ってもいいかもしれません。 柳本光晴『龍と苺』(小学館、1巻まで発売中)のヒロイン…