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週末イッキ読み推奨

【週末イッキ読み推奨】2033年、恋愛が忌避されマッチングによる結婚が常識になった日本。「非-恋愛」の時代を象徴するシェアハウスで突如起きた大量殺人事件、その犠牲者たちの追悼記事を書くことになった二人の女性記者が見たものは……。『ルポルタージュ』は読者の胸の奥底にある隠れた感情を抉り出す

売野機子『ルポルタージュ -追悼記事-』(講談社)1巻より 『極主夫道』など多くの人気作品が連載されている新潮社の漫画サイト「くらげバンチ」にて、4月13日から売野機子先生の新連載が始まることが発表されました!!!!!! やったー!!!!!! 売野…

【週末イッキ読み推奨】ある日突然、男たちの”初恋の思念体”が見える体質になってしまった少年・タロウ。初恋の相手と10年ぶりに再会するものの、待っていたのは意外すぎる事態で……『少年のアビス』の峰浪りょう先生が少年サンデーで連載していた名作『初恋ゾンビ』は安心安全な”光のラブコメ”です!

峰浪りょう『初恋ゾンビ』(小学館)1巻より 毎週毎週震えています。何にって、ヤングジャンプに載っている『少年のアビス』にです。この世の最果てのような田舎町で、逃げ場のない人間関係や家族関係に苦しめられる主人公・令児くんの明日はどっちだ。モテ…

【週末イッキ読み推奨】月の上で孤独な粘菌が宇宙飛行士と出会う「衛星の夜」、丘の上の戦闘機をめぐる不思議な冒険「夏休みの町」……シンプルな絵で描かれる穏やかな物語が、心の奥底に眠っている感情を呼び起こす、町田洋先生の2冊の短編集『惑星9の休日』『夜とコンクリート』は絶対に絶対に読むべきです!

町田洋『惑星9の休日』(祥伝社)より イッキ読み推奨、と記事タイトルに銘打っていますが、本日ご紹介するのはたった2冊だけです。なぜなら、2013年に出版された『惑星9の休日』と、2014年に出版された『夜とコンクリート』……町田洋先生の単行本はこの2冊し…

【週末イッキ読み推奨】修学旅行でフェリーから転落、目が覚めたらそこは無人島だった! 同級生の美少女と2人きりのサバイバル生活で10日間を過ごした壮太。しかし救出された壮太は、衝撃の事実を告げられ――緻密な設定と巧妙な伏線が冴え渡る、爽やかな後味のSFラブストーリー『レッツ☆ラグーン』

岡崎武士『レッツ☆ラグーン』(講談社)1巻より 本日ご紹介する作品は、無人島で美少女と2人きりでサバイバル生活をする漫画です……と書くと「ああ、そういう系ね」とか思われるかもしれないのですがちょっと待って! 最後まで聞いてください! たしかに可愛…

【週末イッキ読み推奨】日本で、ドイツで、中国で……強大な組織によって故郷を蹂躙された三人の女が、法も倫理もない世界で血みどろの戦いを繰り広げる! 『無限の住人』の沙村広明先生が、『波よ聞いてくれ』と並行して描き続けているバイオレンス任侠活劇の傑作『ベアゲルター』!

沙村広明『ベアゲルター』(講談社)1巻より 最近の漫画のトレンドを2つ挙げるとするならば、1つは「残酷」ではないかと思います。日本で一番売れている漫画雑誌「少年ジャンプ」でも、『鬼滅の刃』『呪術廻戦』『チェンソーマン』といったダークな作品がま…

【週末イッキ読み推奨】もし「恋する気持ち」を視覚的に見ることができたら? そんな能力を持った主人公と、三人の可憐な女子大生が繰り広げる少し変わったラブストーリー『恋は光』……に登場する、漫画史上最高にかわいい負けヒロイン・”北代さん”が好きすぎて生きるのがつらい!

秋★枝『恋は光』(集英社)1巻より いつのまにか、「負けヒロイン」という言葉がすっかり世間に定着しつつあります。恋愛をテーマにした男性向け作品の中で、複数のヒロイン(ヒロインという言葉も今どき使わないかもしれませんが便宜上使わせてください…)…

【週末イッキ読み推奨】あの”村上春樹”の最新作の装画を担当した漫画家・豊田徹也先生をご存知ですか? 2003年のデビュー以来、たった3冊の単行本しか出版されていないにもかかわらず、国内外の漫画好きから圧倒的な支持を受け続ける豊田徹也先生の静謐な世界をご紹介します

豊田徹也『珈琲時間』(講談社)より 2020年6月、衝撃のニュースが報じられました。3年ぶりに刊行される村上 春樹の新作小説『一人称単数』の装画を、漫画家・豊田 徹也先生が担当するというのです。 豊田徹也が村上春樹の短編小説集の装画を担当「うれしい…

【週末イッキ読み推奨】「SF」であり「ミステリ」であり、「サバイバルストーリー」であり「ギャグ漫画」でもある! 篠原健太先生の『彼方のアストラ』は、完璧なプロットと巧みな伏線を用いて極限状況下での少年少女たちの冒険と成長を描いた、”漫画の面白さ”に満ち溢れた青春群像劇の大傑作です!

篠原健太『彼方のアストラ』(集英社)1巻より 今週発売された『週刊少年ジャンプ』で、2月8日発売の号から篠原健太先生の新連載が始まることが発表されました! やったー! 個人的にはかなり嬉しいです。篠原健太先生といえば、代表作は2007年〜2013年に少…

【週末イッキ読み推奨】『寄生獣』『ヒストリエ』の岩明均先生が12年かけて練り上げたシナリオを、ベテラン・室井大資先生が渾身の漫画化! 戦国の世、家族を惨殺された過去を持つ死にたがりの少女が命じられたのは、武田信玄の孫・信勝の影武者になることだった! 『レイリ』全6巻、読み始めたら止まらない!

岩明均・室井大資『レイリ』(秋田書店)1巻より 凡そ「漫画好き」を自称する人であれば、岩明均先生を知らない人はまず居ないでしょう。ダークファンタジー漫画のマスターピースとなり、現在でも多くの作品に影響を与え続けている記念碑的名作『寄生獣』や…

【週末イッキ読み推奨】恋は叶わない時、一番美しい……いつも仲良しな女子三人組の中では、三つの片想いが三角形のように循環していた! 恋と友情の間で揺れ動く中学生たちの心情を深く掘り下げ、定義できない感情を丁寧にすくい上げていく『ななしのアステリズム』は胸が締めつけられるような繊細な物語

小林キナ『ななしのアステリズム』(スクウェア・エニックス)1巻より 突然ですが、筆者は最近、2015年から2017年にかけて連載されていた作品『ななしのアステリズム』(スクウェア・エニックス、全5巻)を久しぶりに読み返してたんです。読み返した結果……「…

【週末イッキ読み推奨】異常なほどの情熱で映画を偏愛するアラサーOL・木根さんが、マシンガンのように愛と怨念をぶちまける! 「1人で」と言いつつ道連れ(?)の仲間がどんどん増えていく『木根さんの1人でキネマ』は、好きなものを好きと言うことの大切さを教えてくれる(多分)!

アサイ『木根さんの1人でキネマ』(白泉社)1巻より 皆さんには、「知人や同僚には秘密だけど、実は『これ無しでは生きられない!』というぐらいハマっている趣味」ってありますか? たとえば筆者の場合、家に何千冊も漫画があることとか、本屋さんに行くた…

【週末イッキ読み推奨】読書家には憧れるけど、自分がそうなるのは難しい……”エセ読書家”の女子高生・町田 さわ子が、本好きの友人たちと図書室で繰り広げるかなりゆるい読書トーク『バーナード嬢曰く。』を読んでいると、ステイホーム期間中におうちで読みたい本が不思議と見つかるはず!

施川ユウキ『バーナード嬢曰く。』(一迅社)1巻より 突然ですが、あなたは読書家ですか? 筆者は正直、全然読書家とは言えない人です。コンスタントに良書を読んでおられる方々に畏敬の念を抱きつつ、漫画とTwitterで一日が終わってしまう……そんな日々です。…

【週末イッキ読み推奨】将棋の歴史上四人目の”中学生棋士”であり、”現役最強棋士”のひとりである渡辺 明名人。その知られざる私生活を、名人の奥様が描くエッセイ漫画『将棋の渡辺くん』は、社会常識が全然なく、ぬいぐるみを愛し、虫に怯える”渡辺くん”の日々を記録したゆるかわノンフィクション!

伊奈めぐみ『将棋の渡辺くん』(講談社)1巻より 将棋ファンであれば、渡辺 明名人を知らない人はいません。日本中から天才が集まるプロへの登竜門「奨励会」を中学生のうちに突破した数少ない棋士のひとりで、現在「名人」「棋王」「王将」の3つのタイトル…

【週末イッキ読み推奨】固い絆で結ばれた少年少女が、強敵と競い合い、戦友たちと出会い、困難を乗り越え、戦いの中で成長していく……その戦いの舞台は「コスプレ」! ジャンプ+で圧倒的支持を受ける作品『2.5次元の誘惑』は、ただのお色気漫画のように見えて実は王道熱血青春少年漫画なのです!

橋本悠『2.5次元の誘惑』(集英社)1巻より 俗に「友情・努力・勝利」が少年ジャンプの特徴だと言われたりしますが、最近の少年ジャンプの作品は、何だかどんどん先鋭化しており「友情・恐怖・無慈悲な死」みたいなダークファンタジー寄りの作品が増えている…

【週末イッキ読み推奨】母親が再婚したため、新しい父の連れ子と同居することになった司。その義姉・ましろはとても美人で、親切で、そして……異常なぐらい綺麗好きだったのです! ラブコメ漫画でありながら掃除のテクニックに超詳しくなれる『汚物は消毒です』は大掃除の前に読んでおきたい一冊!

田口ケンジ『汚物は消毒です』(小学館)1巻より 俄かには信じられないのですが、なんと来週にはもう12月が始まるようです。いや、マジですか…?? もう12月…?? 師走になると、避けては通れない問題が発生します。そう、大掃除です。どうせ掃除をするなら…

【週末イッキ読み推奨】幼馴染の少女・潮が死んだ――その報せを受け、和歌山の離島・日都ヶ島に二年ぶりに帰ってきた少年・慎平を待ち受けていたのは、想像を絶する過酷な運命だった! 緻密な構成と巧みな伏線で”死と隣り合わせの青春”を描くSFサスペンス『サマータイムレンダ』は現代少年漫画の最高峰だ!

田中靖規『サマータイムレンダ』(集英社)1巻より 明日から暦の上では三連休。ですが、コロナ禍のさなかということもあり、外出せずに家でのんびり過ごす予定、という方も多いのではないでしょうか。そんな時こそ、読みごたえのある漫画をイッキ読みしたい…

【週末イッキ読み推奨】京都の「名所紹介」も「美味しいもの」も「人情話」も全部入り! 目つきは悪いし口調も怖いけど実はとても親切な頼子さんが、「地元民ならではの視点」で京都の良いところを教えてくれます! コロナ禍の今だからこそ読みたい”京都漫画”の決定版『はんなりギロリの頼子さん』

あさのゆきこ『はんなりギロリの頼子さん』(徳間書店)1巻より 先日、ある用事で京都に行くことがありました。そして少し時間が余ったので、軽く観光でもして帰るかーと思い、何気なく「京都 観光 おすすめ」などと検索してみたところ……出るわ出るわ、名所…

【週末イッキ読み推奨】将棋は、めしで勝敗が決まると言っても過言ではない! 藤井聡太二冠がプロ棋士としてデビューするよりも前から、「将棋」と「食事」をテーマに連載されていた名作将棋漫画『将棋めし』は、苛烈な勝負の世界の奥深さと楽しさを教えてくれる!

松本渚『将棋めし』(KADOKAWA)1巻より 将棋の若き天才棋士・藤井聡太二冠。彼が奨励会の三段リーグを突破し、史上五人目の「中学生プロ棋士」となることが確定したのは2016年9月のことでした。プロ入り後、各タイトル戦の予選でプロ棋士たちを相手に無傷の…

【週末イッキ読み推奨】沙村広明先生の作品は、『無限の住人』や『ブラッドハーレーの馬車』のような「シリアス系」だけじゃない! 抱腹絶倒の名作『波よ聞いてくれ』にハマったあなたが次に読むべき、沙村広明先生の「コメディ系」作品4選!

沙村広明『波よ聞いてくれ』(講談社)8巻より いやあ、とうとう出ましたね。『波よ聞いてくれ』の8巻が。 『波よ聞いてくれ』は、札幌でスープカレー屋の店員をしながらド深夜のラジオDJとして奮闘する、破天荒すぎる女子・鼓田 ミナレの生き様を描くコメデ…

【週末イッキ読み推奨】両親が事故で急死した15歳の少女は、母の妹に引き取られる。35歳の彼女は、理知的で、そしてとても変わり者な小説家だった――。20歳差、性格も正反対の二人が織りなす同居生活は、周囲の人々も巻き込みながら、ゆるやかに、しっかりと続いていく。ヤマシタトモコの最新作にして最高傑作『違国日記』

ヤマシタトモコ『違国日記』(祥伝社)1巻より この作品のテーマは何だろうか、と考えた時、それは「生活」ではないかと思いました。もっと大きな言い方をすれば「人生」かもしれないですが、それを構成する最小要素としての「生活」をこの漫画は描き続けて…

【週末イッキ読み推奨】時は1998年、世紀末の日本でカードゲーム「マジック:ザ・ギャザリング」に熱中する少年の恋と冒険! 『すべての人類を破壊する。それらは再生できない。』は、「マジック〜」のルールを知らなくても楽しめる最高の青春ストーリーだ!

伊瀬勝良・横田卓馬『すべての人類を破壊する。それらは再生できない。』(KADOKAWA)1巻より 突然ですが、90年代に皆さんは何をしていましたか。 90年代といえば、筆者はまだ小学校も卒業していない頃。「ノストラダムスの大予言」が流行ったり、ワールドカ…

【週末イッキ読み推奨】男子と女子は違う生き物……だからこそ、言葉を交わしたい! 風変わりな二人の高校生が過ごす優しい時間を描いた『僕と君の大切な話』は、男性読者にこそ読んで欲しい”日常系”少女漫画です

ろびこ『僕と君の大切な話』(講談社)1巻より 少女漫画、と聞くとどんなイメージを思い浮かべるでしょうか。 現実離れしたイケメンたち。地味なのになぜかモテるヒロイン。そしてイケメン達がヒロインをめぐってドロドロの恋愛バトルに突入……そんな話ばかり…

【週末イッキ読み推奨】プロ野球のスカウトマンは、高校・大学・社会人の選手のどこを見ているのか? 最先端の野球漫画『ドラフトキング』を読めば、プロスポーツを見る目が変わる!

クロマツテツロウ『ドラフトキング』(集英社)1巻より ご存じの通り、プロ野球には『ドラフト会議』という制度があります。日本中のプロ志望の選手たちの中から、誰を、どのような順番で指名し獲得していくのか。その作戦によって、各球団の将来の強さが決…