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【知られざる名作】平日の夜、チェーン店での”ひとり飲み”……それはバリキャリ女子の至福の瞬間! コナリミサト『ひとりで飲めるもん!』は、是非ドラマ化してほしい名作

 

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コナリミサト『ひとりで飲めるもん!』(芳文社)より

あらかじめ注意しておきますが、今日ご紹介する漫画を読むとものすごくお腹が空いて、「てんや」とか「餃子の王将」とか「はなまるうどん」とか、そういうチェーン店に今すぐ行きたくなってしまいます。今この記事を読んでも大丈夫ですか? 今が真夜中なら、絶対読まないほうがいいですよ……。

 

さて、コナリミサト先生といえば、ドラマ化もされたヒット作『凪のお暇』で知られる、ベテラン作家さんです。本日は、2019年3月に発売されたコナリミサト先生の知られざる名作『ひとりで飲めるもん!』(芳文社、全1巻)をご紹介します。

 

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コナリミサト『ひとりで飲めるもん!』(芳文社)より



主人公の紅河メイは、化粧品会社に勤める28歳。ものすごく仕事ができて、社内での信頼は厚く、しかもスタイル抜群の美女。絵に描いたようなバリキャリ女子です。彼女に憧れる人も多いけど、中にはやっかむ人も……。

そんなメイの秘密の楽しみは、仕事上がりにチェーン店――それも居酒屋ではなく、丼屋やラーメン屋やカフェといったお店で、食事をしながらさくっと飲むこと

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コナリミサト『ひとりで飲めるもん!』(芳文社)より

一日の終わり、ふらっと入ったチェーン店で、おいしいご飯とお酒にありつくと、メイは何と……

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コナリミサト『ひとりで飲めるもん!』(芳文社)より



身体が縮んでしまうのです!

 

ある回では「世界観が違う」とツッコミが入るほど、頭身が低くなってしまうメイ。一日の緊張がほどけると、こうなってしまうようです。決め台詞は「なまらうみゃー」。これは北海道出身の父と、名古屋出身の母を持つ彼女が独自に生み出した、おいしい料理を称賛するための言葉。

 

ただチェーン店で食事をするだけの漫画ではありません。

繁忙期の仕事量に忙殺された日は、和食の小皿を丁寧に少しずつ。

陰口が聞こえてきた日は、蕎麦に乗せたコロッケをぐずぐずに崩しながら。

ライバル企業に出し抜かれた日は、激辛カレーで身を燃やして。

メイが選ぶお店は、いつもその日の仕事とリンクしているのです。

 

時には、食事の中から仕事のヒントを見つけることもあるメイ。そして、食べ終わる頃には「明日もがんばろう」という気持ちが自然と湧き上がっている。(そしてメイの頭身も元に戻ります笑) 『ひとりで飲めるもん!』は、そういうポジティブな漫画です。

 

『凪のお暇』を読んでいると、ヒロイン・凪の生きづらさに心を痛める時も多いですが、『ひとりで飲めるもん!』はかなり毛色が異なります。気楽に読めて、コナリ先生らしいユーモアにクスッと笑えて、そしてなんだか元気がもらえる……そんな作品なのです。

 

作中に登場するお店は、実名こそ出されていないものの、読めば誰しも「ああ、あの店だな」とわかるような、有名で庶民的なチェーン店ばかり。

これは絶対に実写ドラマ化向きの漫画だと思います。20代後半の女優さんを主演に起用し、深夜枠で30分ぐらいのドラマとして放送したら、老若男女すべての層が見てくれる作品になるのは間違いありません。どこかの放送局が作ってくれないかなあ……。

 

『ひとりで飲めるもん!』は、仕事をがんばる人が、一日の「オン」と「オフ」を切り替えるために重要なことがたくさん描かれている漫画です。是非『ひとりで飲めるもん!』を読んで、チェーン店での”ひとり飲み”を試してみてはいかがでしょうか。もしかしたら、自然と「なまらうみゃー」って言っちゃうかも?

 

 

『ひとりで飲めるもん!』第1話の試し読みはこちら↓から

https://souffle.life/manga/hitoride-nomerumon/20190215-2/

 

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